─ 事業紹介 ─ 工場ファシリティの意思決定OS
サービス概要
工場ファシリティの意思決定
オペレーティングシステム
「mudaless-One」
工場の稼働を支えるファシリティ。生産設備と比べ、経営の優先課題として認識されにくい領域であるものの、その裏側では老朽化の進行による事業継続性リスクが静かに積み上がっています。
mudaless-Oneは、生産設備と同様に、ファシリティの現場データを経営判断の材料へと変換することで、「どの設備が、どの程度のリスクを抱えていて、いくら投資すべきか」「投資すべきタイミングはいつなのか」を優先度とともに可視化する、工場ファシリティにおける「意思決定オペレーティングシステム」です。
現場の感覚や暗黙知に頼った管理から脱却し、経営層から現場まで、共通のデータに基づく判断を可能にします。
工場ファシリティとは
製造業の“アキレス腱”
= 工場ファシリティ?
「工場ファシリティ」とは、工場が毎日止まらず動き続けるために欠かせない建物やユーティリティ設備の総称です。
製造ラインそのものではなく、電気・蒸気・空調・圧縮空気・排水処理といった、いわば「工場を陰で支えるインフラ」のことを指します。
普段は意識されることが少ない存在ですが、これらのどれかひとつが機能を失えば製造ラインが止まることも珍しくなく、経営に影響を与える重要なファクターのひとつです。
しかし、「現場のデータが経営判断の材料として変換され、投資の意思決定が行われる」という生産設備では一般的なサイクルが、工場ファシリティの領域では構築されていません。
これは、業界全体に共通する構造的な課題でもあります。
見えないリスク
工場ファシリティを
放置すると?
1990年代の急激な円高、バブル崩壊、グローバル競争の激化などに直面してきた日本の製造業。「失われた30年」と呼ばれるこの間、コスト削減が優先され、ファシリティへの投資が抑制されてきました。
「壊れてから直せばいい」――いつの間にか浸透してしまったこの考え方が、いま大きなリスクとして顕在化しています。
日本の製造業では、2035年には築50年超の工場が全体の55%を超えると言われています。しかし、老朽化を体系的に管理できている製造業は非常に少ないのが実態です。
老朽化した設備が突然止まれば、生産ラインへの影響はもちろん、緊急対応による割高な修繕費や、最悪の場合は事故・操業停止といった深刻な事態にもつながります。
さらに恐れるべきは、こうしたリスクが経営層に対し具体的な数値として共有されていないことです。その「見えないリスク」の積み重ねが、企業の競争力と企業価値を静かに蝕んでいきます。
オペレーティングシステム
できること①
現場の感覚を、
根拠あるデータとして
経営判断に変換する
これまで担当者の経験や勘に頼っていた工場ファシリティの管理。「担当者が更新の必要性を肌で感じていても、その感覚を根拠のあるデータに変換できず、設備投資という意思決定に結びつかない」——こういったケースは、日本の製造業でよく見られます。
mudaless-Oneは、過去の投資(=固定資産台帳)と現在の状態(=設備台帳)を紐づけし、クラウド上にデジタル台帳をつくります。そこにコストテーブルなどのファシリティ関連の情報を蓄積した上で、評価軸となりうる複数のロジックを生成し、未来を予測。
「いつ・何に・いくら投資すべきか」をロジックにもとづき意思決定を支援します。
できること②
経営層と現場のエンジニアの双方が、
本来の業務に集中できる環境をつくる
現状、工場ファシリティの更新を行う際には、現場のエンジニアが多大な工数をかけて更新計画案を策定し、経営層に提案するというスタイルが一般的です。しかし、予算の配分や投資の優先度を決める経営層によって差し戻され、修正を繰り返すといったケースが少なくありません。
mudaless-Oneでは、経営層自らダッシュボード上で経営状況に応じた最適な投資計画をシミュレーションすることが可能。
また、更新計画も自動で策定されるため、それまで現場のエンジニアが行っていた更新計画の策定や説明資料の作成といった工数が省略されます。その結果、現場のエンジニアもより付加価値の高い業務にリソースを割くことが可能となります。
※デジタル台帳上に「危険度(劣化度×故障率)」「優先順位(更新判断指数)」「企業価値影響(潜在リスク)」のロジックを組み込み、分析、提案を行う。
「どの設備がどれほど危険な状態にあるか」「何から更新するのが最適解か」「放置すれば経営にどれほどの損失をもたらすか」といった観点から、経営層が判断しやすい根拠を提示する。
できること③
建物・設備起点での本質的な
環境対応が可能になる
製造業において環境負荷の低減に関する法規制が年々強化されています。その一方で、製造業の多くは、エネルギー消費量やCO2排出量を工場単位でしか把握できていません。
mudaless-Oneを使えば、設備単位で把握することができます。また、更新計画の自動策定によって、どの程度削減できるかも把握することが可能になります。
企業としての環境活動は本社主導で行われますが、工場と連動しきれていないのが実態です。mudaless-Oneは、建物・設備起点でエネルギー消費量やCO2排出量を把握しますので、表面的ではない本質的なGX(グリーントランスフォーメーション)投資判断が可能となります。
オペレーティングシステム
ここが違う①
業務改善ツールではなく、
意思決定オペレーティング
システム
設備の台帳管理や点検記録の管理などを行う業務改善ツールは多く存在します。
しかし、mudaless-Oneが違うのは、記録・管理するだけで終わらない点です。
集めたデータをもとに「どの設備がどれだけ危険か」「放置すれば経営にどんな影響が出るか」「投資対効果はどれくらいか」を評価ロジックに基づき自動で算出し、経営層が意思決定できる状態に変換します。
現場担当者が時間をかけて資料をまとめなくても、判断に必要な情報が常に手元に揃っている。それがmudaless-Oneの価値です。
ここが違う②
業界外のITエンジニアではなく、
工場ファシリティ業界のプロが開発したプロダクト
大手電機メーカーの本社でファシリティのガバナンス機能を担っていたメンバーと工場ファシリティのエンジニアとして活躍していたメンバーが、ファシリティ業界の課題を解決するために開発したプロダクトがmudaless-Oneです。
設備投資という経営判断を導き出すには、現場の経験と勘だけでは不十分。それをいかに根拠のあるロジックに置き替えられるか——
「経営」と「現場」の最前線で工場ファシリティに取り組んできた実体験があるからこそ、その必要性を痛いほど理解しています。
mudaless-Oneでは、これまでの現場の属人的な知見を経営判断に直結する評価軸へと昇華。暗黙知を形式知化するだけでなく、経営の意思決定支援にまで発展させています。
ここが違う③
個社単独ではなく、工場ファシリティの
業界標準をつくるものさしがある
mudaless-Oneの強みは、リスク × コスト ×
企業価値の3軸で判断ロジックを組み上げている点にあります。
常にベストな経営判断が求められる経営層に必要なのは、「本当にその内容が最適なのか」を判断できる、客観的で再現性のある評価軸です。
mudaless-Oneは、これまで熟練者の経験や勘でしか語れなかった工場ファシリティに関する判断基準を、誰もが使える共通のものさしに置き換えます。
この評価軸は、製造業のみならず、設備メーカーやサブコンにも展開が可能で、将来的にはファシリティ業界全体の業界標準として普及することを目指しています。